シャッターゲート・カーゲート
外構におけるシャッターゲート・カーゲート工事費用の目安や相場はどのくらい?種類とともに解説
お気に入りの車を自宅前に停めていると、車の防御や防犯なども気になるところではないでしょうか。
特に自宅の前に人通りの多い道路や公園がある場合、通行人の視線やボールなどを追いかけての侵入、いたずらなど外部からの心配は多いものです。
また、SUVやセダンの高級車など車種によっては盗難が心配です。
そんなときに設置をおすすめするのが、シャッターゲート・カーゲートです。
カーゲートとは駐車スペースの前に設置するゲートのこと。車の防御・防犯や外部からの侵入防止だけでなく、子どもやペットの飛び出し、境界線のアピールなどにも効果があります。
その中でも特に防犯に有効なのが、シャッターゲートです。シャッターゲートは、アーチとシャッターを一体型にしたゲートで、家の外部と内部を完全に区切ることが可能です。
ガレージまでを作る予算がないという方はぜひ、シャッターゲート・カーゲートを検討しましょう。
今回の記事では次の点について解説しています。
・シャッターゲート・カーゲートの種類
・工事費用の目安や相場
・業者に依頼するときの注意点
・工事費用を抑えるためのコツ
この記事を読めば、自宅に合った理想のゲートの選び方や、設置のポイントが分かります。
シャッターゲート・カーゲート選びに悩んでいる方や設置を迷っている方は、ぜひご一読ください。
シャッターゲート・カーゲートの種類には何がある?
まずは、シャッターゲートやその他のカーゲートにはどのような種類があるのかについて見ていきましょう。
シャッターゲートは主に2種類
シャッターゲートはカーゲートのなかでも最も防犯性が高いゲートです。
シャッターゲートは、シャッターの特徴によって「スラットタイプ」「グリルタイプ」の2種類に分かれます。
シャッターのタイプ | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
スラットタイプ | すき間のないタイプ | 通りからの目隠しになる | 侵入者がいても外から気づかれにくい |
グリルタイプ | 細いパイプをシャッターにしたタイプ | 開放感がある 死角を作らない |
プライバシー対策にはならない |
それぞれのタイプには、開閉が電動のものと手動のものがあります。電動はリモコンのボタン操作で簡単に開閉ができるので、力の弱い女性や高齢者にも安心です。
一方、手動は電動に比べて、かなりコストが抑えられます。
シャッターゲート以外のカーゲート
カーゲートには、シャッターゲート以外にも5つのタイプがあります。
それぞれ特徴やメリット・デメリットが違うので自宅に合ったタイプのものを選ぶとよいでしょう。
では、ひとつずつ見ていきましょう。
●伸縮ゲート
アコーディアン状に左右に伸縮することで開閉可能なゲートです。サイズや種類が豊富で、下部にペットガードがついているものや背の高いもの、角地や傾斜地に対応するものもあります。
比較的安価な上、場所を選ばす設置できますが、強風や衝撃には弱いというデメリットもあります。台風時にはゲートを畳んで固定した方が安全ですが、車はむき出しになってしまいます。
●跳ね上げゲート
ゲートを上下することで開閉するタイプ。駐車場の間口を狭めない作りなので、駐車が苦手な方にはおすすめです。ゲートは真上か斜め後方に円を描くように上がるので、通りにせり出してしまう心配がありません。
一方で後ろにあらかじめカーポートがある場合は、干渉しないか注意が必要です。また手動のタイプを選ぶと、人によっては持ち上げるのに力がいると感じてしまうこともあります。
●引き戸ゲート
1~数枚のゲートを左右に動かすことで開閉するタイプ。開閉に安定しており、見た目にも重厚感がありますが、扉を収納するためのスペースもある程度必要です。
また、傾斜地ではゲートがスライドしてしまうので設置が難しいというデメリットもあります。
●ポールゲート
間口に数本のポールを立て、チェーンでつなぐことで侵入を防ぐタイプ。ポールは立てたままのもの、地中に収納できるもの、取り外しができるものなどがあります。
カーゲートの中では安価なタイプですが、侵入を物理的に防ぐことはできませんし、一々収納したり出したりするのが面倒くさくなってしまうことがデメリットでしょうか。
シャッターゲート・カーゲート工事費用の目安や相場について
シャッターゲートやカーゲートの設置を考えるとき、「工事費用がどのくらいかかるのか」については種類と同様、気になるところですよね。
カーゲート工事費用の相場は、大きさにより違いますが15~70万円程度です。しかし、これはアコーディオン式などカーゲート全体の平均的な相場です。中でも防犯性に優れたシャッターゲート工事となると、150~200万円程度は考えておくのがよいでしょう。
それぞれのゲートごとの費用目安は以下の通りです。
※ここでの金額は、1台用のゲートの目安のことです。
ゲートのタイプ | 動力 | 本体価格 | 工事費用 | 総額 |
---|---|---|---|---|
シャッターゲート | 手動 | 350,000円~ | 200,000円~ | 550,000円~ |
電動 | 600,000円~ | 300,000円~ | 900,000円~ | |
伸縮ゲート | 手動 | 40,000円~ | 30,000円~ | 70,000円~ |
電動 | 200,000円~ | 100,000円~ | 300,000円~ | |
跳ね上げゲート | 手動 | 100,000円~ | 50,000円~ | 150,000円~ |
電動 | 700,000円~ | 100,000円~ | 800,000円~ | |
引き戸ゲート | 手動 | 200,000円~ | 50,000円~ | 250,000円~ |
電動 | 600,000円~ | 100,000円~ | 700,000円~ | |
ポールゲート | 50,000円~ ※ポールの本数による |
50,000円~ ※埋め込み工事ありのとき |
100,000円~ |
シャッターゲートの製品例
ここでは、実際に販売されているおすすめのシャッターゲートをご紹介します。
記載の金額は定価です。実際には業者によって7~8割の割引を受けられる場合もあります。
●三協アルミ:STG-1
三協アルミのシャッターゲートには、電動と手動の2種類があります。また、スラットタイプも用意されています。
電動には、リモコンと扉横の開閉ボタンが付いているほか、停電時には手動に切り替えることも可能です。
【本体価格】
・手動:743,300円~
・電動:1,124,600円~
●YKK AP:タウンゲートⅡ
タウンゲートⅡは電動のシャッターゲートです。
シャッター部分を「スラット」「グリル」「半目隠し」から選べるほか、フレームもアルミタイプとモルタルなど自由な素材に対応できる下地タイプから選べます。
【本体価格】1,221,500円~
●LIXIL(リクシル):シングルシャッターS、ワイドシャッターS
シングルシャッターS、ワイドシャッターSは電動と手動の2種類から選べるシャッターゲートです。
フレームは3色のアルミと多素材用の下地から選べます。シャッター部分も「スラット」「グリル」「半目隠し」から必要なものを採用できます。
【本体価格】
・手動:1,038,700円~
・電動:1,266,300円~
その他のカーゲートの製品例
次に、シャッターゲート以外の製品例も見ていきましょう。
●伸縮ゲート
メーカー名 | 商品名 | 費用 |
---|---|---|
三協アルミ | エアリーナⅡ | 182,500円~ |
YKK AP | レイオス | 102,800円~ |
LIXIL | アルシャインⅡ | 93,000円~ |
●跳ね上げゲート
メーカー名 | 商品名 | 費用 |
---|---|---|
三協アルミ | ラビーネ | 245,000円~ |
YKK AP | ルシアス | 304,200円~ |
LIXIL | ワイドオーバードアS、オーバードアS | 232,800円~ |
●引き戸ゲート
メーカー名 | 商品名 | 費用 |
---|---|---|
三協アルミ | ラグード | 270,400円~ |
YKK AP | ベルゲート | 275,500円~ |
LIXIL | エススライド | 285,300円~ |
●ポールゲート
メーカー名 | 商品名 | 費用 |
---|---|---|
三協アルミ | ポールゲート | 202,100円~(数本セット) |
YKK AP | チェーンポール | 84,400円~(数本セット) |
LIXIL | スペースガード | 15,300円~(1本) |
シャッターゲート・カーゲートを工事業者に依頼するときの注意点
シャッターゲートやカーゲートは外構のイメージを左右する大事なパーツです。依頼時には業者の提案任せにするのではなく、事前に以下の3点をチェックしておきましょう。
・設置目的を明確にしておく
・家のイメージと合わせる
・設置場所の地形を考慮する
これらの点を確認しておくことで、デザイン面、機能面で失敗のないゲート選びができますよ。
では、順番に解説していきます。
設置目的を明確にしておく
シャッターゲート・カーゲートを業者に依頼する前に、設置目的は何なのかを明確にしておきましょう。
ゲートの種類や価格帯はそれぞれです。目的をはっきりさせずデザインだけで選んでしまうと、必要以上に費用がかかってしまうこともあるのです。
たとえば、敷地の境界線をはっきりさせたいだけであればポールゲートで十分でしょう。しかし、防犯目的であればシャッターゲートを採用するのが一番効果的です。
また、子どもやペットの飛び出し防止のためのゲートであれば、下部に大きなすき間があるものは不向きです。
このように設置目的をはっきりさせ、それに合ったゲートを選ぶことで「思ったほど役に立たなかった」「必要以上にゲートに費用を掛けてしまった」という事態を防げるのです。
家のイメージと合わせる
自宅とゲートのイメージを統一するために、あらかじめ好みのテイストを決めておくことも大切です。
ゲートは外構の中でも大型で、人目に付きやすい境界にあることがほとんどです。もし自宅のイメージを考慮せずに気に入ったゲートを選んでしまうと、出来上がりがチグハグな印象になってしまう恐れがあります。
こうなってしまうと、近所の目が気になるだけでなく、毎日の帰宅時にがっかりした気持ちになってしまうでしょう。
せっかく建てたゲートが家全体のイメージを損なうことのないよう、家とゲートのイメージは統一させましょう。
設置場所の地形を考慮する
設置場所の地形の特徴によっては、採用できないタイプのゲートもあります。「せっかく選んだのに設置できなかった」ということのないよう、事前にチェックしておきましょう。
たとえば、傾斜地であれば、引き戸タイプは設置できません。また、敷地が狭い場合は全面にせり出すようなゲートを採用すべきではないでしょう。
シャッターゲート・カーゲート工事費用を抑える2つのポイント
シャッターゲート・カーゲートは外構の中でも大型のパーツであるため、設置するとなるとそれなりの予算が必要になります。
特に新築や大がかりなリフォームの場合、他の箇所との兼ね合いもあり、少しでも工事費用を抑えたいのが本音という方も多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは工事費用を抑えるコツをご紹介します。
・相見積もりをとる
・機能をしぼる
この2点に注意することで、上手にコストダウンを実現させましょう。
相見積もりをとる
相見積もりとは、複数の業者から同時に見積もりをとることです。
外構工事は人生の中で何度も経験するものではありません。そのため、もし1社からの見積もりしかとらなければ、金額が高いのか低いのか、内容に不足はないか適正なのかの判断ができないのです。
相見積もりをとり、それらを比較することで自分にあった業者選びをしましょう。
機能をしぼる
予算と実際の見積もり金額に開きがある場合は、ゲートの機能をしぼることも検討しましょう。予算と見積りの開きが数万円であれば、業者に交渉の余地はあるかもしれませんが、数十万円の開きがある場合は同じ機能はあきらめることが必要です。
仕入れ費という原価がある以上、数十万円を安くできる業者は恐らくないでしょう・・・。
方法として、たとえば、電動を手動に変えると大幅に予算を下げられます。普段は電車通勤で車に乗るのは週末だけというのであれば、こうした変更も選択肢に入れられるでしょう。
まとめ
今回の記事では、シャッターゲート・カーゲート工事費用の目安や相場、種類について解説しました。
ここで、記事の内容を振り返ってみましょう。
・シャッターゲートはシャッターの違いで2種類に分けられる
・シャッターゲート以外にも、カーゲートには「伸縮タイプ」「跳ね上げゲート」「引き戸ゲート」「ポールタイプ」などの種類がある
・カーゲートの相場は15~70万円程度。ただし、採用するゲートのタイプやオプションによっては費用が大きく跳ね上がる
・業者に依頼する前に、設置目的を明確にする、家全体のイメージを決めておく、設置場所の特徴を考慮しておくことが必要
・工事費用を抑えるためには、相見積もりをとることや必要な機能を絞ることが有効
シャッターゲート・カーゲートは車の防御・防犯の機能とともに、家の外観のイメージを左右するパーツでもあります。
コストと機能のバランスを上手にとることで、理想のゲートを手に入れましょう。
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