門塀
外構における門塀・門柱工事費用の目安はどのくらい?種類と共に解説!
門塀や門柱は家の外観正面に位置し、まさに家の顔となる部分です。
新築やリフォームで工事を考えているなら、こだわりたい箇所のひとつに挙げる方も多いでしょう。
「どんな種類の門塀・門柱があるの?」
「見た目をこだわりたいけど、工事費用がどのくらい必要かも気になる」
最近は個性的でおしゃれな門塀や門柱を見かけることも多いので、このような疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回の記事では次の点について解説しています。
・門塀・門柱の種類
・費用目安や相場
・業者に依頼するときの注意点
・工事費用を抑えるコツ
施工前に事前にポイントを抑えることで、思わず自慢したくなるような素敵な門塀・門柱を作りましょう。
施工例①
施工例②
門塀・門柱の種類は何がある?
門塀・門柱にはどんなものがあるのでしょうか。
「そもそも門塀・門柱って何?」
「見た目のバリエーションがありすぎて、どんな種類のものがあるのかいまいち把握しきれない」
門塀・門柱を決めるとき、まずはこんな風に思う方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、門塀と門柱の差やその種類について解説します。
門塀と門柱の差は?
門塀とは門周りの壁部分のことです。主に敷地とそれ以外を分けたり、家の道路側を目隠したり、他にもポストやインターフォンを設置する場所としての役割があります。
大きな道路や人通りが多い場所の家では多く取り入れられています。
一方、門柱とは門周りにある1〜2本の柱のことです。もとは門扉を支えるための柱として作られていましたが、現在では独立して建てられる機能門柱もよく見られます。
オープン外構の家や敷地の狭い土地などで使われることが多いです。
昔ながらの日本家屋などではそれぞれが役割を持ち使い分けられていましたが、その差は曖昧な部分も増えてきています。どちらも、ポストや表札、照明などを取り付けて使用することは共通します。
門塀・門柱の種類
門塀・門柱の種類は非常にさまざまです。素材同士を組み合わせたり既製品と素材を組み合わせたりと、レパートリーは多種多様にあります。
そこでここでは、使用される素材ごとの特徴を紹介します。
使われる素材の種類は主に以下の5種類です。
素材 | 特徴 |
---|---|
化粧ブロック | ブロックの種類が多く、家の雰囲気に合わせて選びやすい。 比較的低コスト。 |
レンガ | ナチュラルな雰囲気が演出できる。 経年で風合いの変化が楽しめる。 |
タイル/自然石 | 見た目のグレード感が高い。 高級感のある外観になる。 |
コンクリート | デザイン性が高い。 左官職人の手作業で作られ、オンリーワンの仕上がりになる。 |
木材(人工樹脂) | 暖かみのある印象に仕上がる。 他の素材と合わせて使うと個性的な印象になる。 |
その他に、門塀であれば一部に植木を使った「生垣」を利用して組み合わせたりすると圧迫感のない自然な雰囲気を作れます。
また、門柱の一種である「機能門柱」にも注目です。
機能門柱とは、主にアルミなどの金属の柱に表札やポスト、インターホンなどの門に必要な要素があらかじめ組み合わさったものです。
スタイリッシュなデザインのものが多く、敷地をほとんど必要としないため、近年使用している家も多くなっています。
門塀・門柱工事にかかる費用や相場について
次に、門塀・門柱工事にかかる費用や相場について見ていきましょう。
特に新築時に、家と外構を別会社に依頼する場合は、両方の金額を考えておく必要があるので注意が必要です。
あらかじめどの程度かかるのか相場を把握しておくことは、後で予算不足になって妥協し、後悔しないためにも大切なことなのです。
門塀・門柱工事費用の相場
一般的には、表札やポスト、施工費などの総額が、門柱で10〜30万円、門塀であれば15〜50万円程度はかかると考えておきましょう。
施工部分 | 費用 |
---|---|
門塀 | 15~50万円 |
門柱 | 10~30万円 |
門塀や門柱工事にかかる費用は、どのようなものを作るかによって大きく異なります。
門柱の場合であれば、本体価格だけで見ても既製品なら1〜20万円程度ですが、オーダーメイドの場合は5〜40万円程度は必要になります。
門塀になってくると、さらにサイズにも幅が出てくるため、使う素材の種類やグレード、既製品かオーダーメイドかなどによってかなり費用は異なります。
また、同じような作業を行う場合でも、業者によって施工費に差があります。
業者選びの際にはコストに見合った施工をしてもらえるかどうか、口コミなども参考に調べておきましょう。
素材を選ぶときのポイント
工事にかかる費用の相場を考えるとき、どうしても価格と見た目のバランスばかりに気を取られがちになるものです。
しかし、他にも重視してほしい点があります。
それは、素材の耐久年数やお手入れのしやすさです。
たとえば、ブロックは比較的コストを抑えられますが、耐久年数は15〜20年程度です。
それに対して自然石を使って作ったものの耐久年数は35〜40年と、かなり長持ちします。
また、天然木を使った場合は、シロアリ防止のために定期的な防虫剤の塗布が必要になりますが、タイルやレンガは丈夫で擦り洗いができるものも多いので、お手入れ方法にあまり気を使わなくても大丈夫です。
門塀や門柱は、一度作ってしまうと何度も作り変えるようなものではありません。
そのため、こうした点にも気を配ることで、その後のメンテナンス費用や日常生活をストレスなく送れるような工夫をしておくことも大事です。
門塀・門柱工事を業者に依頼するときの注意点について
せっかくこだわったにもかかわらず、実際にできてみると何だかイメージと違ったり使い勝手が悪かったりすると悲しいですよね。
そうならないためにも、門塀・門柱工事を業者に依頼するときには、以下の3点に注意しましょう。
・家全体のイメージをはっきりさせておく
・敷地の広さや導線を考えておく
・予算を明確に決めておく
では順番に見ていきましょう。
家全体のイメージをはっきりさせておく
家全体のイメージを決めておくことは、見た目のチグハグ感を防ぐために必要です。
門塀や門柱の素材や作りにはさまざまなものがあるので、選ぶのは楽しい作業です。
しかし、そのときのフィーリングだけで「これ!」と決めてしまうと、家自体の印象とギャップが出て、アンバランスな仕上がりになってしまうことがあります。
こうした事態を防ぐためにも、業者との打合せ前に家全体のイメージをはっきりさせておきましょう。
敷地の広さや導線を考えておく
敷地の広さや生活導線を考えておくことも大切です。
たとえば、広い敷地の住宅で家から土地の入口までの距離があるときに、境界線あたりに門塀や門柱を作ったとしたらどうでしょう。
雨の日や肌寒い時期に、わざわざ郵便物を取りに行くのが面倒になるかもしれません。
また、狭い敷地に大きなものを設置すると、玄関の出入りが難しかったり通行の邪魔になってしまうことも考えられます。
門塀・門柱の設置を考えるのであれば、事前に敷地の広さや家の位置、毎日の生活導線などを考慮しておきましょう。
予算を明確に決めておく
予算を決めておくことも重要です。
特に造作で作る場合、こだわり始めるとキリがないのが門塀・門柱づくりのやっかいなところでもあります。
おすすめは、「希望の予算」と「絶対にこれ以上にはできない予算」の両方を決めておくこと。こうすることで、ある程度の柔軟性を持ちながら、思い描く理想に近づけやすくなります。
門塀・門柱工事費用を抑える3つのコツ
「こだわりの門塀・門柱にしたい!」
と思う一方で、できれば費用は抑えたいのが本音、という方も少なくないでしょう。
そこで、ここでは門塀・門柱の工事費用を抑えるコツをご紹介します。
・相見積もりをとる
・素材のグレードを落とす
・できることはDIYする
コツを抑えて、無理のない門塀・門柱作りを目指しましょう。
相見積もりをとる
相見積もりとは複数社から見積もりをとることです。
門塀や門柱を作るというのは人生においてそう何度もあることではなく、たいていの人は費用や業者選びに関してあまり知識を持っていません。
そのため、1社のみの見積もりを見ても、それが相場として正しいのか、業者選びは適切なのかの判断が難しいのです。
相見積もりをとれば、業者を比較できるので納得のいく業者にもめぐり合いやすいというメリットがあります。
ただし、見積りを取る業者が多すぎると今度は訳が分からなくなることがありますので、多くても3社程度に絞りましょう。
素材のグレードを落とす
どうしても希望の金額に収まらないときには、使用する素材のグレードを落とすことも考えましょう。
前述の通り、素材の種類はさまざまでそれぞれの相場にも幅があるため、使用する素材を変えることで大幅に費用を抑えられることもあるのです。
一方で、グレードを落としすぎると、見た目や耐久性が大きく変わってくる場合もあります。変更の際には知識のある業者と相談しながら決めましょう。
できる部分はDIYする
工事費用を抑えるコツとして、できることはDIYすることも挙げられます。
特に門塀作りは安全性に基づいた施工基準が定められているので、全ての工程を自分で行うのはハードルが高いです。
しかし、たとえばポストを釣り下げ式のものにする場合は、先に門塀・門柱だけを作ってもらっておけば、取り付けは後からでも比較的簡単にできてしまいます。
自宅の造作を自分で行うことは、家を持つことの醍醐味のひとつでもあります。興味がある方はぜひ挑戦してみてくださいね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、門塀・門柱の工事費用や種類についてご紹介しました。
ここでもう一度、この記事の内容を振り返ってみましょう。
・門塀・門柱の素材には、主に化粧ブロック、レンガ、タイル・自然石、コンクリート、木材の5種類がある
・一般的な費用は、門塀で30~100万円、門柱で10~30万円。ただし、作るものや施工業者によってコストが異なる場合がある
・業者に依頼するときは、家全体のイメージ、敷地の広さや生活導線、予算をあらかじめ考えておく
・相見積もりをとる、素材のグレードを落とす、できる部分はDIYするなど工夫すると工事費用を抑えられる
門塀・門柱が気に入ったものになると、来客時だけでなく、日々外出から帰ってきたときの気分も違います。ここで紹介した内容を、理想の庭づくり、しいては家全体の外観構想にぜひ活かしてください。
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