庭木植栽
庭木植栽工事費用の目安や相場はどれくらい?シンボルツリーの種類と共に解説
庭に植栽があると、マイホームがより良く見えるようになり、豪華にみえるものです。そのため、庭に植栽があったらいいなと思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで、庭木植栽の種類や費用の目安など、知っておくべき大事なポイントを詳しくご紹介していきます。
施工例①
施工例②
施工例③
庭木の種類は何がある?常緑樹や落葉樹
庭木をマイホームに植えることにより、様々なメリットが生まれます。庭木の種類をお伝えする前に、庭の植栽にはどのようなメリットがあるのか以下にご紹介いたします。
□ 癒しを与えてくれる
□ 目隠しとなり周辺から家の中が見えにくい状態となる
□ 木影を作ることができ日光を優しく遮り快適な住まい空間とすることができる
□ エントランスやアプローチに広がりをもたらす
□ 庭木があることで四季を愛でることができる
□ 記念樹など意味のあるシンボルツリーを植えることで住まいに愛着が生まれる
□ 実が取れる植栽を植えることにより収穫を楽しむことができる。
□ 敷地境界線や道路境界線沿いに植栽を植えることにより生垣となる
以上のように、庭木植栽を行うことで様々なメリットがあることがわかります。
庭木の種類は、様々あります。理想の庭木を選んで、理想の庭を造り上げてみませんか。
シンボルツリーを1本設置するだけで、庭の雰囲気がガラッと変わります。
そこで、庭木の種類はどのようなものがあるのか、以下にご紹介いたします。
常緑樹か落葉樹か
庭木には、大きく分けて冬に落葉する木としない木の2つの種類があります。以下に、ご紹介いたします。
①常緑樹とは
常緑樹という庭木は、冬になっても葉が落ちず、常に緑葉を付けている木です。
葉が1年中落ちない木なので、落ち葉の掃除の必要があまりありません。そのため、庭木として人気の木です。
常緑樹の中には、実をつける木やシルバーリーフが綺麗なものまで様々あります。葉が1年中落ちないので、シンボルツリーに向いている木です。
②落葉樹とは
落葉樹という庭木は、名称通り冬に葉を落としてしまう木です。
種類にもよりますが、春には花をつけ、晩夏には実をつけ、秋には紅葉しと、一年を通して四季を感じられる人気のある木ではありますが、冬に葉が落ちることにより落ち葉の掃除が大変というデメリットがあります。
冬になると葉がなくなってしまうので、シンボルツリーに採用すると残念な雰囲気となってしまいますので、サブツリーとしてシンボルツリーの添木として使用する方が多くいます。
葉の形
庭木の葉の形というのは、大きく分けて2つに分かれます。どのような種類があるのか、以下にご紹介いたします。
①広葉樹
広葉樹は、葉の形が平たいのが大きな特徴であり、沢山の枝を横に伸ばして成長していきます。
葉が平たく大きいので、大きく広がる樹形が非常に見事です。
種類にもよりますが、どちらかというと寒さや乾燥に弱いので、温帯や熱帯の雨の多い温暖地域に適しています。
常緑・落葉関係なく、クスノキやケヤキなどの大木から、シマトネリコ、アオダモ、ヒメシャラ、ヤマボウシなどの高木があります。
②針葉樹
針葉樹は、文字通り葉の形が針のように細長くとがって硬いのが特徴であり、上に向かって伸びるように成長していく木です。
松やイチイ、杉、コニファーなど、身近な場所で見かけることが多い木ばかりです。
熱帯や温帯、寒帯など様々な場所に分布しており、細かく先がとがった葉により雪が積もっても枝が折れるのを防ぐことができます。また、暴風の抵抗を無くすことも可能であり、台風が多い地域にも適した種類です。
ただし針葉樹は根が横にあまり張らずに、直根で主に下に下にと張りますので、葉が混みあうと風の影響をもろに受けて倒れやすくなってしまいますので、ある程度剪定が必要です。
木の高さ
庭木植栽には、木の高さによる分類の仕方もあります。所説色々な木の高さの定義があり、その樹木の一般的な高さについては、はっきり決まっていないというのが現状です。
高さにより大きくわけて4種類ありますので、以下にご紹介いたします。
①大木
大木とは、公式的に定まった定義はありませんが、業界内で通例的に言われている表現です。
文字通り大きい木のことであり、大木の定義は樹高10m以上に成長するような大きな木を指します。
例えば、ケヤキや杉、クスノキなどです。とても大きくなるので、庭にはあまり植える方はいらっしゃいませんが、主に公園や神社、工場を中心に植栽されています。
②高木
文字通り高い木のことであり、高木の定義は最大樹高5~10mに成長する木を指します。
例えば、シマトネリコやアオダモ、ヤマボウシ、ハナミズキ、モミジなどが高木に含まれます。
高い木なので、家の前や玄関先、庭の中心になる部分になど、シンボルツリーとして植えることで目を引く庭木植栽となります。
③中木
中木は木の中で中間ほどの高さであり、最大樹高3~5m程度に成長する木を指します。
例えば、キンモクセイや梅、ツリバナ、トキワマンサクなどが中木に含まれます。
シンボルツリーというよりかは、サブツリーとして組合せて使う場合が多い庭木です。
④低木
低木は、大きくなっても最大樹高3m以下までしか成長しない低い木であり、シルバープリペットやコンフューサ、ホープレイズ、ナンテン、ツツジなどがあります。
背が低い木なので、お手入れがしやすくお手軽な感じが人気があり、ガーデニングで採用される事も多い木です。
主に低木は、高木や中木の足元に混植する花壇用として使用されます。
よくある間違いで、大きくならない木をシンボルツリーにしたいというお客様がたまにいらっしゃいますが、最初から低木の種類で高さ2mに成長した木を植えたいとしても、それは非常に困難です。
なぜなら、低木が2mになるためには、何十年と経たないとその大きさにまでならないため、その大きさになる前に通常販売されてしまう種類の木だからです。
そのため、その大きさの低木を手に入れることは非常に困難でしょう。
植栽の付属工事
庭木植栽には、付属工事をプラスすることで見栄えの良いオシャレな庭とすることができます。どのような植栽の付属工事があるのか、以下にご紹介いたします。
①グランドカバー(下草)
グランドカバーというのは、地面を覆うように這って広がる植物です。庭木植栽の間を埋めるように植えることにより、見栄えが断然良くなります。
また、植物で地面を覆うことにより、泥はねや雑草が生える可能性が少なくなります。植栽の隙間から土が見えるのが気に入らない場合は、グランドカバーの施工をおすすめします。
グランドカバーに使う植物は様々あり、ヤブランやヒメイワダレソウ、アジュガ、ツルニチソウなど、かわいらしい花が咲くものが大半であり、キュートな雰囲気も演出してくれます。
②つる植物
つる植物というのは、フェンスや支柱に絡みつけて使う植物です。壁を登るように這わせたり、アーチに絡みつけることにより立体感あるつる植物とすることができます。
他の植物とは違い、垂直に平面的に庭を演出します。
植物例としてフジやバラ、クレマチスなど、綺麗な花を咲かせる植物を採用することが多くあります。
ガーデニングに非常に人気があります。
庭木植栽工事にかかる費用や相場について
庭木の植栽の費用の相場は、目的により大きく異なります。どの木をどのように植えたいのかなど、目的により異なり、1本だけを植えたい場合や広い庭の全てに木を植えたい場合など、植え方により金額の相場はピンキリです。
それぞれ様々なパターンの庭木植栽工事を以下にご紹介いたします。
①生垣を植える場合
生垣は、植栽を敷地境界線及び道路境界線沿いに設置し、塀の代わりに植栽を植えるのが生垣です。昔ながらの家には大体ありましたが、洋風にあう生垣用樹木を多く存在し、今でも多くご利用いただいております。
おおよそ1mあたり3本植えますが、木の高さ1mで植木代、生垣用支柱代、工事費込みの費用の相場は、1mあたり8,000~12,000円程度です。
費用に大きな差が発生する理由は、生垣に使う植物により費用が大きく異なるからです。
また、土の入れ替えなど、客土が必要な場合は、客土分がプラスされる場合があります。
なお、短い距離のみ工事をするよりも、長い距離を工事する方が1mあたりの費用は安くなることが一般的です。
②シンボルツリーを植える場合
マイホームの敷地の中にシンボルツリーを植える場合は、植える木の大きさにより費用は大きく異なります。
2m以下の小さな木を植える場合は、植木代、植込み代含めて20,000~30,000円程度で工事が可能です。
しかし、3~4mと段々木の高さが高くなっていくことにより、人力では植えれないため、クレーン車を用いての作業が必要となり、その費用は植木代含めて50,000~100,000円程度となります。
シンボルツリーは高さが高い木の方が適しているので、費用は高くなってしまうことを想像しておくことをおすすめします。
③庭全体の植栽工事を行う場合
庭全体の植栽工事を行う場合は、工事を行う広さや植える植物の本数により費用が大きく異なります。
狭い庭の場合は100,000円程度で工事が可能ですが、ある程度の広さの庭に何本と植栽工事を行う場合は1,000,000円以上かかることも想定しておくべきといえます。
また、地盤や地域の条件により、客土や重機の手配などが加算されて、工事費用が高くなる場合もあります。庭全体の植栽工事を行う場合は、まず業者と細かい打ち合わせをした上で設計図面を作り、理想の植栽工事に対する見積もりをしてもらいましょう。
④植替えや枯れ木の処分
庭木の植栽工事の際、既存にある木や枯れ木の処分を行わないと行けない場合があります。
その場合の木の撤去及び処分代の費用相場は、既存の木の大きさによりますが、10,000~50,000円程度となります。
新たに植える場合はその庭木代及び植込み費が別途発生します。
⑤グランドカバー(下草)
グランドカバー(下草)の種類や工事を行う面積によりますが、1㎡あたり5,000~10,000円となります。
土入れや客土の入れ替えなどの他の手間がかかる場合は、別途費用が加算される場合もあります。
⑥つる植物
選ぶ植物や工事をする環境により、費用は大きく異なります。一般的には、1㎡あたり8,000~15,000円程度の費用がかかります。
植栽工事費用と相場のまとめ
庭木植栽の種類 | 規格 | 単価 |
---|---|---|
① 生垣(H1m)を植える場合 | 1mあたり | 8,000~12,000円程度/td> |
② シンボルツリー(H2m)を植える場合 | 1本あたり | 20,000~30,000円程度 |
③ 庭全体の植栽工事を行う場合 | 1式 | 100,000~1,000,000円程度 |
④ 植替え・枯れ木の処分 | 1本あたり | 10,000~50,000円程度 |
⑤ グランドカバー(下草) | 1㎡あたり | 5,000~10,000円程度 |
⑥ つる植物 | 1㎡あたり | 8,000~15,000円程度 |
庭木植栽工事を業者に依頼するときの注意点について
庭木植栽工事を業者に依頼する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。どのようなポイントに目を向けるべきなのか、以下にご紹介いたします。
①自分が描いている庭木植栽の姿を業者に明確に伝える
庭木の植栽工事を行いたいと思っているということは、自分が描いている庭木植栽工事の姿があるはずです。
せっかく多くの費用を使って工事を行うのですから、必ず業者に自分が描いている植栽工事の姿を説明して理解してもらった上で見積もりをお願いしましょう。
植栽工事をしたいけれど、どのような感じが良いのかわからない場合は、庭の雑誌や庭が載っているインターネットのホームページなどをチェックし、どのような植栽工事のデザインがあるのかを見てみましょう。必ず自分の理想に近い植栽デザインを見つけることができます。
その雑誌やインターネットのページを業者に見せて、どのような植栽工事を行いたいのかを強くアピールしましょう。業者はお客様が理想とする植栽工事の姿を汲んで、図面や見積書を作ってくれます。
なお、専門業者なのだからと、業者に植栽デザインの内容を全てお任せして作ってもらおうと思うお客様もいるようですが、それでは自分たちが使い勝手が良い最高の庭木植栽工事は出来上がりません。必ず自分たちはどのような植栽工事がしたいのかを時間を掛けて描き、納得の庭を作りましょう。
②質問にすぐに答えることができる業者に依頼する
庭木植栽工事というのは、植物を扱う唯一の建設工事です。
そして、植栽には様々な種類の樹種があるので、それを全て把握している業者というのは多くはありません。
自分の家の希望の庭木植栽工事にどの庭木が合うのかは、植栽に詳しい業者ではないと選定することはできません。
植栽に詳しく慣れている業者であれば、お客様の庭に合った庭木をいくつか提案してくれます。
③夏でも平気で工事を行おうとする業者にはお願いしない
庭木の植栽工事には適した時期があり、それは春と秋となります。
それ以外の季節は、急ぎでない限り辞めておくのが無難でしょう。
真夏に植えてしまうと木自体が水不足に陥り、せっかく植えても枯れる場合があります。
④ハウスメーカーや工務店に工事を依頼しない
庭木植栽工事を行いたいと思った際、建物を建ててもらったハウスメーカーや工務店にお願いしようとする方がいます。しかし、それはおすすめできません。
その理由は、ハウスメーカーや工務店は庭木植栽工事にあまり詳しくなく、そもそも設計や見積り、工事自体も下請けに発注してやらせます。
特に庭工事のような外構工事はハウスメーカーや工務店は庭工事の下請け業者任せで工事を行うことが大半です。そのため、お客様の希望が下請けの庭業者まで伝わらないことがあり、希望の工事とならないことがあります。
そのため、庭木植栽工事は、慣れている庭工事の造園業者または植木屋さんにお願いするようにしましょう。
庭木植栽工事費用を抑える4つのポイント
庭木植栽工事を行おうと業者に希望を話して見積もりをしてもらったら、想像よりも高い費用で驚いたという人は少なくありません。
庭木植栽工事の費用を抑えるためには、いくつかのポイントがあります。どのようなポイントに目を向けるべきなのか、以下にご紹介いたします。
①木の種類や大きさを変える
自分がやりたい庭木植栽工事の見積もりをしてもらったら、ものすごく高い費用で驚く場合があります。あまりにも費用がかけ離れている場合は、自分がやりたい庭木植栽工事の最低ランクの内容での見積もりをお願いしてみましょう。
木の種類や木の大木さを変えるだけで費用をグッと抑えることができます。
②人気のある庭木を選ぶ
せっかく庭木植栽工事を行うのであれば、人と変わった木や内容で行いたいものです。しかし、凝った木の種類としてしまうと、費用は高上りとなってしまいます。
なぜなら、あまり需要のない木はそもそも需要が無ければ生産されていないため、流通量が非常に少なく、手に入れるにも困難でその庭木自体の価格も上がっているからです。
費用を安くするためには、変わった庭木は止めて、人気のあるよく流通される庭木を選びましょう。
③必要と思う分のみ植栽する
あれもこれも植えたい、工事に加えたいと思うと、費用は莫大に膨れ上がってしまいます。
安く済ませたいのであれば、必要と思う分のみの工事を依頼するようにしましょう。
自分でできるところは自分で植えたり、生垣を作る場合は、敷地の周り四方全て工事を行うのではなく、他人から見える道路面部分のみを行うなど、本当に必要な部分のみを検討するようにしましょう。
④植栽後のメンテナンスを考えたトータルコストの工事とする
庭木植栽には様々な庭木や大木さがありますが、初期費用を安く済ませれば良いというわけでもありません。
植栽の際に安い費用で済んだとしても、その後の剪定やメンテナンスに少量ながらも毎年掛かる場合があります。目先の初期費用が気になるのは理解できますが、将来のメンテナンスに対して業者に確認をしてメンテナンスがかかりにくい樹種を選びましょう。
それにより、将来の剪定やメンテナンスにも費用がかかりにくく、且つ初期費用が安い工事方法を提案してもらいましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
庭木植栽は大変奥が深く、様々な種類の木があることがわかったと思います。
また、様々な注意点や把握しておくべきポイントもあるので、それらもしっかりと把握した上で、自分が思う最高の庭木植栽工事としましょう。
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