門扉
外構における庭の門扉工事費用の目安や相場はどのくらい?種類と共に解説
「子どもやペットが目を離した隙に庭から道路へ飛び出さないか気になる」
「玄関からではなく庭側の道路の方がゴミステーションやスーパーに近い」
このような場合、庭と道路の境や庭と駐車場の境に門扉を付けておくと便利です。
でも、玄関周りの扉と違って庭の扉をじっくり見る機会は少ないもの。どんなものが自宅に合っているのか、すぐにはイメージできない方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回の記事では次の点について解説します。
・庭の門扉の種類
・費用目安や相場
・業者に依頼するときの注意点
・工事費用を抑えるコツ
庭の門扉は細かいパーツのようにも思われがちですが、少しの工夫で毎日の生活導線をずいぶん楽にできます。この記事を読めば、門扉の価格や種類が分かるので、自宅に合ったものの選び方も分かります。ぜひ最後までご一読ください。
施工例①
施工例②
庭の門扉の種類には何がある?
庭の門扉にはどんな種類があるのでしょうか。
自由なデザインや用途を楽しめる庭は、アパートやマンションにはない、マイホームを持つことの魅力のひとつです。そんな庭につける門扉であれば、こだわって決めたいという方も多いでしょう。
そこで、ここでは庭の門扉の種類について、3つの切り口から解説します。
・使われている素材
・扉の開き方
・扉の開く方向
自宅の設置場所を想像しながらご覧になってくださいね。
使用素材は主に6種類
庭の門扉に使われる素材は主に以下の6種類です。
素材 | 特徴 |
---|---|
アルミ | 軽くて耐久性に優れ、比較的安価。デザインはシンプル。/td> |
アルミ鋳物 | アルミ同様軽くて丈夫。デザイン性が豊かなものも多い。 |
天然木 | ナチュラルな印象。軽くて丈夫だが、経年劣化や虫の被害に注意する必要がある。 |
鉄 | デザイン豊富で重厚感がある。重量があるものが多い。 |
木粉入り樹脂 | 天然木のような温もりのある色調。耐久性があり、塗り替えなどのメンテナンスが必要ない。 |
スチール | 細いスチール線材で作られているものが多く、圧迫感がない。比較的安価。 |
使用素材を決めるときには、デザイン性はもちろん耐久性やお手入れのしやすさも考慮に入れましょう。たとえ購入時のコストはかかっても、長い目で見れば修理やリフォーム代の面で割安になる場合もあります。
開き方は主に4種類
庭の門扉の開き方は主に以下の4種類です。
開き方 | 特徴 |
---|---|
片開き | 庭の門扉としては最もポピュラーなタイプ。間口を広くとる必要がないのがメリット。 |
両開き | 左右2枚の扉があり、それぞれが同じ間隔で開閉できる。入口を広く取りたいときには便利。 |
親子開き | 左右に大きさの違う2枚の扉があり、間口がそこまで広くなくても両開きが可能。広いほうの扉を空けることで、出入りが比較的スムーズにできる。 |
折りたたみ | アコーディオン式に門扉を折りたため、主に駐車場で使用。斜めの土地や2面の間口などに対応するタイプもある。 |
この他にも、3枚4枚折れ戸、跳ね上げ扉などの大きなものもあります。扉の開き方を選ぶ際は、設置場所の大きさがどの程度かを考慮しましょう。
開く方向は主に2種類
扉の開く方向は、主に以下の2つのパターンから必要に応じて選びます。
開く方向 | 特徴 |
---|---|
内開き/外開き | 片開き、両開き、親子開きなどで見られる開き方。庭側に開く内開きと、外部に向かって開く外開きがある。 |
右開き/左開き/両開き | 片開き、折りたたみなどで見られる開き方。 |
庭の門扉の使用頻度は、意外に高い場合が多いです。開く方向を決めるときには、使用する人や設置場所の周囲がどうなっているかなどを事前に想定しておくとよいでしょう。
庭の門扉工事にかかる費用や相場について
次に、庭の門扉工事にかかる費用や相場について見ていきましょう。
「庭の門扉の価格が知りたくてカタログを探したけど、見当たらない」
こんな風にお困りの方はいらっしゃいませんか?実は、庭の門扉と玄関周りに設置する門扉には厳密な違いがないので、多くの場合「門扉」の大きなカタログから好みのものを選ぶことになります。
そのため、工事費用も選ぶ門扉の大きさ、素材によって大きく異なります。
たとえば、同じ片開きのものであっても、簡易的なスチールのものであれば数万円からなのに対し、オートロックなどの機能が付いているものでは40万円以上するものもあるのです。
施工費自体は一般的に2~5万円程度かかります。選んだ門扉+2~5万円がかかる費用の概算額と考えておきましょう。
ここでは、門扉の大きさに関わる開き方ごとの費用目安をご紹介します。
開き方 | 門扉費用 | 施工費用 | 合計金額 |
---|---|---|---|
片開き | 15,000~300,000円 | 20,000~50,000円 | 35,000~350,000円 |
両開き | 40,000~500,000円 | 30,000~100,000円 | 70,000~600,000円 |
親子開き | 30,000~400,000円 | 25,000~80,000円 | 55,000~480,000円 |
折りたたみ | 40,000~500,000円 | 30,000~200,000円 | 70,000~700,000円 |
門扉のグレードや機能、既製品かオーダー品かによってはこの限りではない場合もあります。あくまで目安の費用としてご覧ください。
また、リフォームの場合は、古い門扉の解体や処分に別途20,000~50,000円程度かかるので注意しましょう。
庭の門扉工事を業者に依頼するときの注意点について
庭の門扉は、デザインと機能性を両立させることが設置のポイントです。あまり目立たないところに付けるからといって業者任せにすると、実際に生活し始めてから使いにくさを感じることになりかねません。
業者に依頼するときは、次の3点に注意しておきましょう。
・設置する目的から門扉を探す
・使う場面をシミュレーションする
・家や庭のイメージと統一させる
では順番に見ていきましょう。
設置する目的から門扉を探す
庭の門扉を選ぶとき、設置する目的をはっきりさせておくと、機能的なメリットを受けやすくなります。
たとえばコストを抑えるために、下部にすき間のある折りたたみ式の門扉を設置したとしましょう。でも実は、設置の目的がペットや小さな子どもの飛び出し防止だった場合、すき間をすり抜けてしまい、本来の目的を果たせない恐れがあります。
また、人通りが多い道路からの目隠しや防犯が目的であれば、すき間のないデザインや施錠機能が付いたものを選ぶべきでしょう。
このように、庭の門扉を選ぶ際は、まず設置の目的をはっきりさせそれに合ったものを選ぶことが大事なのです。
使う場面をシミュレーションする
庭の門扉を選ぶときには、使う場面をシミュレーションしておくことで事前にトラブルを防いだり使いにくさを軽減したりできます。
・どこで
・だれが
・どんなふうに
こうした点について具体的に考えておきましょう。
道路との境界に設置する場合、折りたたみ以外のタイプを選ぶのであれば開く方向に注意が必要です。外開きのものを設置してしまうと、締め忘れや破損時に戸が道路にはみ出して大事故につながる恐れがあります。このようなときは、内開きのものを選びましょう。
また、主に使うのが左利きの人であれば左開きを選んだ方が便利です。子どもも開け閉めすることがあるのなら、重たい鉄製のものを取り付けると指をはさんだ時に大けがになってしまうことも考えられます。
実際に使う場面を想像してみることも、庭の門扉選びには重要です。
家や庭のイメージと統一させる
庭の門扉は、家や庭のイメージに合ったものを選びましょう。
先述の通り、庭の門扉は多種多様なので、スタイリッシュなものやアイアン製のようなかわいいものが揃っています。
そのため、その時の気分で「これが気に入った!」と決めてしまいたくなるかもしれません。
また新築の場合、家の細かいパーツやその他の外構を決めるのに疲れ、「庭の門扉はなんでもいいか」と思ってしまう方もいらっしゃるでしょう。
しかし、イメージがチグハグな門扉は思っていた以上に気になるものです。特に人通りの多い道路に面している場合は、外からの視線も気になるところ。
「もうちょっとよく考えればよかった」と後悔しないためにも、全体のバランスを考えながら決めましょう。
庭の門扉工事費用を抑える3つのポイント
「門扉選びについてはだいたい分かったけど、やっぱり工事費用はできるだけ抑えたい」
ここまで読み進めてきて、このように感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に大型リフォームや新築時には、工事にかける費用は他の箇所とのバランスをとることも必要ですよね。
そこで最後に、庭の門扉工事費用を抑えるポイントを3つご紹介します。
・相見積もりをとる
・素材や鍵を安価なものにする
・可能であればDIYに挑戦する
では順番に見ていきましょう。
相見積もりをとる
相見積もりとは、複数の業者から同時に見積もりをとることです。
庭の門扉工事の経験が何回もある方は少ないでしょう。そのため、もし1社しか見積もりを取らなかったら、それが適正か高すぎるかの判断ができないのです。複数の見積もりをとれば、自分に合った業者選びのヒントにもなります。
一方、安すぎる見積もりにも注意が必要です。悪質な業者の場合、施工内容が十分でなかったり工事後の請求費用との間に開きが出たりすることもあります。こうした事態を防ぐために、相見積もりをとるのと同時に業者口コミをチェックすることもおすすめですよ。
素材や鍵を安価なものにする
予算内に収まらないようであれば、門扉に使う素材や鍵を安価なものに変更するのもひとつの手です。
先述の通り、門扉の価格は素材や機能によってさまざまです。
たとえばアルミ素材のものは手軽な価格帯のものが多く、色味にもバリエーションはあります。上手に選ぶことで、庭の雰囲気を壊すことなくコストを抑えられるでしょう。
同じように、鍵のついた門扉を選ぶ場合は鍵のグレードも再考してみましょう。
タッチ式の電気錠や鍵穴を埋め込むラッチ錠に比べ、内側からかんぬきを動かして施錠する打掛錠には安価なものが多いです。
ただし、素材によっては耐久性があまりないものもあります。また、セキュリティ上簡単な鍵では不安な場合もあるでしょう。
もし迷うようであれば、知識のある専門業者に相談することをおすすめします。
可能であればDIYに挑戦する
DIYはマイホームを持つことで叶う楽しみのひとつです。可能であれば、DIYに挑戦してみるのもよいでしょう。
最近ではネットなどでもDIYキットが簡単に手に入ります。試行錯誤して作った扉を取り付けると、家への愛着もより一層増しますよ!
一方、DIYに向かない門扉もあるので注意が必要です。特に道路に面した扉は、破損や取り付け不良によって通行人や車に被害を与えてしまうこともあります。
また、防犯目的に付ける場合や高機能の扉を付ける場合も、扉の機能性を十分に発揮させるため、取り付けは専門業者に依頼するのがよいでしょう。
まとめ
今回は、庭の門扉工事にかかる費用の相場や門扉の種類について解説しました。
ここで、再度内容を振り返ってみましょう。
・庭の門扉には、「開き方」「使用素材」「開く方向」などさまざなま性格のものがある
・門扉工事にかかる費用は、門扉代+2~5万円程度。材工での相場は約10~50万円。
・庭の門扉工事を業者に依頼する場合、設置の目的や利用シーンを事前に明確にし、家全体のイメージに合ったものを選ぶとよい
・工事費用を抑えるには、相見積もりをとることや、素材や鍵を安価なものにすること、DIYすることが有効
庭の門扉は外構の中では小さなパーツですが、日々の利用頻度が高い場合が多い箇所でもあります。今回紹介したポイントを抑えることで、おしゃれで便利な門扉選びを目指しましょう。
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